【怒りと失望】大好きだった「おしりたんてい」第112話に娘が泣かされた。絶対に許せない。

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私は怒っている。

「おしりたんてい」が大好きだった

「おしりたんてい」って知ってますか?
知る人ぞ知る、というか未就学児(3・4・5歳)〜小学低学年くらいの層(とその親)に大人気の絵本、漫画、アニメ作品です。詳しく知らない人はググって下さい。映画化もされてて本当に売れている作品です。

もうすぐ4歳になるうちの娘も多分に漏れず、「おしりたんてい」が大好きでした。(過去形

ファンブックで何時間遊んだことか

図書館で絵本を借りたり、シールブックを買ってきて色々な所に貼って遊んだり。うちはテレビは観れないですが、プライムビデオで配信されるものを観るのが楽しみで、テレビ放送(NHK Eテレでオンエア中)を追うように消化していってました。それからアニメのオープニング曲が秀逸で。ものすごく楽しい唄で、聴くのはもちろん、一緒に歌ったりだとか。どこの家庭でも同じような感じかと思います。

テイストが突然変わった「おしりたんてい」

しかし、つい最近のことです。
第112話「ププッ あらたなるかいとう」を観ている最中に娘が泣き出してしまったのです。

あの「おしりたんてい」を観て泣いたんです。
ほのぼのした作風と謎解き、迷路遊び、分かりやすい説明に知育要素まで相まって、最後は子供大好き”おなら”で解決してしまうお約束までがワンセットの定番となっていた親からすると安心しきっていたあの「おしりたんてい」で、ですよ。笑いじゃない。感動でもない。恐怖と混乱で、本気で泣いたんです。

当話では、相棒のブラウンが誘拐され、かいとうZとかいとうNが登場してバトルが始まりました。緊迫感ある音楽、鋭いセリフ、これまでにない展開。そして、その直後です。
おしりたんていが、傷だらけになり、拘束されているシーン。
画面の中の光景があまりにショックだったのか、娘は言葉を失って、泣きました。

「こわい……」「こわい……」

妻も私も一緒に観ていて、最初は
「あれ?急にこんな展開の話なるんや」
「えぇ?なんか厨二っぽいキャラクター出てきたやん」
と話していたくらいで、少しテイスト変わったのかなくらいにしか考えておらず、「ハハハ、こわいよなぁ」くらいの感じでいました、明らかに動揺し始めた娘の様子をみてこらアカン!と急いで再生停止。よくよく冷静に考えると、、、これって。。。

評判がガクッと落ちた回だった・・・!!

案の定、ネット上に出ている情報を漁ってみると今話から酷評が吹き荒れているではありませんか!!Amazonの単行本ページにおけるレビュー点数も普段4点台後半が当たり前だったベストセラーがこの巻は2.8!落胆を隠せない声の数々を見て激しく激しく同意するばかり。

内容を詳細に語る気になれない(というか途中までしか観てない)ので無料配信されているプライムビデオででも観てみて頂ければと思います。おそらく大人が見れば、いや小学生高学年以上の年齢であれば何のことはない内容に映るでしょう。しかし、ポイントは以下です。

  • 3、4歳の幼児が観てどう感じるか
  • それまでのほのぼの調アニメからの落差でどう感じるか

まだ3歳です。まだ世界がやさしくて、善と悪の違いも、命の危うさも、全部ぼんやりとしか分からない年齢です。
その子が、これまで笑っていた大好きなキャラクターが傷つき、拘束される姿を目にしてどう感じるか――製作陣は本当に、想像できなかったのでしょうか?

私の大切な娘を、作品の都合で泣かせたんです。
それも、「子ども向け」として信じて見せた番組で。
どんな理由があっても、守られるべきだった幼い心に、恐怖と混乱を植えつけたという事実。はっきり言ってトラウマレベル。これはもう、親として許せません。

怒りは、悲しみよりも後から来ました。
娘の震える声を聞いたとき、私は胸が潰れそうでした。そして、あとから込み上げてきたのは、制作に関わったすべての無能な大人たちへの、強い怒りです。

これが本当に“子ども向け”のコンテンツか?

私含め、妻も娘も「おしりたんてい」の大ファンでした。娘と一緒に安心して見られる、大人も純粋に一緒に楽しめる数少ない作品。ユーモアがあって、知育の要素もあり、下品すぎない絶妙なラインを攻めてくれる。だから信じていたんです。これは“ちゃんとした”子ども向けだ、と。

でも今回のシリーズは、完全に裏切られた気持ちです。


なぜ、こうなったのか?

なぜ、こんなにも作風が激変したのか。
今となってはどうでも良いクソ製作陣に思いを馳せるのも癪ですが、折角なので適当に想像してみることで内から湧き出る怒りを吐き出してみるとするならば・・・

もしかしたら、最初からこのちょっぴりハード路線?こそが“シリーズの本筋”であり、作者が描き望んでいたものであった、あるいはそうした企画が水面下で進んでいたのかもしれません。
もしかすると、長期シリーズでネタが尽き、マンネリ打破のために“方向転換”が強行されたのかもしれません。

でも、そんなことはどうでも良くて、、、
一番言いたいのは「なぜ誰も止めなかったのか」ということです。

これまでの「おしりたんてい」のファン層、特に“幼児”とその保護者にとって、あの作品が持っていた信頼感と安定感は、何ものにも代えがたいものでした。抜群の安定感。本当に素晴らしかった。作者のトロルって凄いなぁとか言い合ってた。
それを覆すような内容に対して、制作陣の中で誰ひとりとして歯止めをかけなかったのか?

もしくは、何か意見を言おうにも、それが言えないようなクソ体制だったのか?
物言えぬ空気の中で、ただ進行していった結果があれだったのか?

これまで積み重ねてきた信頼と実績を、一瞬で裏切ることになるかもしれない――その“想像力”が、どうして働かなかったのか。この点が、何よりも残念で仕方ありません。

金儲けできればそれで満足なのか。
ファンである読者に喜んでもらおうなんて気は一切なかったのか。
幼い笑顔とそれを取り巻く家族の幸せな時間を壊してしまうかもしれないという想像力は一切働かなかったのか。

いや、落差とか要らんから。
もしかしてアレか?裏切っておいてその反応を悦んで見たいだけの確信犯・愉快犯の集まり、クソ共の集まりで構成されていただけのアレなのか。

すみません、言い過ぎました。
まだまだ全然言い足りないけど、言い過ぎました!

制作サイドだけではありません。
この内容で出版・放送を許可したポプラ社やNHKに対しても、強い失望と怒りを感じています。

どこで歯止めが効かなくなったのでしょうか?
なぜ、こうした内容を「子ども向けシリーズ」として世に出せたのでしょうか?
クオリティコントロールが及んでいなかったのは多重下請け&中抜きの構造的な問題に原因でもあるのでしょうか?それとも客観的且つまともなチェックを複数の有識者で行っておいてこの有様なのでしょうか?

子どもたちは、あなたたちが思っているよりもずっと敏感で、傷つきやすい。
そして、親は、作品のすべてを精査することはできません。信じて、預けているんです。

私たちは「子ども向け」と信じて、あの本を買い、あの番組を見せた。
何十話も一緒に観てきて、安心しきっていたからこそ、いつもと同じように第112話をみせた。
その結果が、娘の涙でした。

たった一つのシーンで、あの子の心には「おしりたんてい=こわいもの」というイメージが刻まれてしまった・・・かどうかは定かではありませんが、少なくとも平和でほのぼのしたテイストの上に成り立つ”お約束”を期待していたのに、重要なパートだから?必要な演出だから?何だか知りませんがクソしょうもない魅力1つない敵キャラの登場と共に引き込まれる必要のない謎のテイストへと引き込まれ事故にあったのは事実です。
その責任を、誰が取ってくれるんですか?

子ども向け作品を作るということは、未来をつくるということ。
安易なバトル要素や暗い展開、過度な緊張感を持ち込むなら、それは「全年齢対象」として別枠でやってください。

子どもたちに向けるなら、子どもたちの視点に戻ってほしい。笑える優しさ、安心できる世界観、そういうものを大事にしていた“あの頃の「おしりたんてい」”に、どうか戻ってきてほしい。
・・・なんて言う気もありません。もう見ないし。娘のメンタルが回復して「またおしりたんてい見たい」って言ってきたとしても第1話〜第111話の2周目となるでしょう。

3歳の小さな心が、そうやって一度好きだったものを拒絶しなきゃいけなくなった――それがどれだけ辛いことか。ほんまマジでちょっと一回くらい考えろや、ポプラ社さん。


親としての後悔

まず親として、先に内容を確認していなかったことは深く後悔しています。
1話まるごと予習するのは現実的でないにせよ、テレビ放送からすると後追いのVOD配信なわけで、子供と違ってネタバレしたら嫌だとかも無い立場なわけですし、評判のレビューをたまにチェックするくらいの努力は出来たよなと。もっと言えば該当する単行本が出たのは去年でしたしね。。

でも、正直に言えば…
繰り返しになりますが、それほどまでに「おしりたんてい」は信頼できる作品だったんです。
長年、安定したやさしい作風を守ってきてくれていたという実績があったからこそ、安心しきってしまっていました。

それだけに、今回の裏切りはあまりにも衝撃的で、許しがたく、悲しかったなと。

まぁ、この声が届くことは無いだろうし、届いたところで何か感じて欲しいということが目的というよりは、怒りをどこにぶつけていいやも分からないのでブログにしているだけです。
ただただ今回の事案を自分の中で反面教師にしてというか、出来るだけ事前に気付けるようコンテンツを与えている親の責任としての最低限の努力はしていかねばとの思いを強くした次第です。
あとは、これ以上、無邪気な子どもたちの笑顔が奪われることがありませんように、と。

しかし「アンパンマン」とか「しまじろう」ってやっぱり凄いんだなと思いました。

まとめ

  • 「おしりたんてい」は第111話以前は、幼児とその親にとって観る価値のある素晴らしい作品である
  • 「おしりたんてい」は第112話以降は、幼児とその親にとって観る価値のないゴミ作品である

いいですか!
111話までですよ!絶対に!

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